忍者ブログ

八弦の音色

PBTC twiのイラストを保管したり。

宮本の訪問と朔の武器

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

宮本の訪問と朔の武器

宮本:
 (雄大と八弦が留守の際、アパートの住民と朔は留守番でもしているのだろうか。その折に、男は現れた。化粧を取り、髪は黒く、スーツ姿で気弱そうであり、おどおどしながらアパートの住民に挨拶をする。手土産は新宿高野のイチゴたっぷりホールケーキ。毒素はない)
ごめんください、宮本といいます。いつも雄大がみなさんには大変お世話になっています。わたくしあれの母方の叔父でございまして、長らくご挨拶が遅れておりました。
(トメさんへみつゆびついて挨拶をした後、朔をみやる)朔、おじさんと一緒に一度部屋に戻らないか。前にきみが欲しがってたものを持ってきたんだ。(朔を少しお借りしますと宮本は言うと、トメさんの部屋から朔を連れ出そうとする)


朔:
じぃじ?!
(まさか単騎で二人の留守中に来るとは思わず、十歳児は驚いた声を上げる)

トメ子:
あらあらまあまあ、今鍵をあげましょうかしらね。
(朔の様子から顔見知りとわかったトメ子、照星の誕生日の際に姿を見かけたのかもしれないが、信用して八弦の部屋の鍵を託す。しかし周囲からはチリチリと殺気に似た気配が)
 
宮本:
ありがとうございます、お美しいマドモアゼル。改めて後程、ご挨拶に伺います…
(殺気はもちろん感じているが男は気弱そうに微笑んだだけである。それから朔を促し、八弦の部屋へと向かおうとするだろう)
八弦の部屋にはいると男はなんとなしに椅子のある食卓に向かい、鞄から化粧道具を取り出した。鏡を見ながら手慣れた手つきで目元を作り、眉を書き、紅をくっきりと引いた)
…いやあ、お待たせしました♥️お久しぶりでございます♥️あなたのじいじでございますよ♥️

朔:
(宮本がトメ子の部屋から去れば警戒も多少緩むか。それでもアパートのそこらから目の気配はある。気配遮断EXが基本の忍者としては、これは威嚇に近いのだろう)
じいじ、なにしにきたの?鳥さんたちに見つからなかった?
(見慣れた方の顔、蛇目のほうが落ち着くと言ってしまえば不思議なものだが、メイクする手順をじっと見ている)

宮本:
ええ、たっぷり見つかってしまいましたので、ここにあなたのお父さんが到着するまで三時間もないでしょうね♥️
(ンー、と節目になりながらマスカラを四度塗り、羽ばたきしそうな睫毛を作った後に男はゆっくりと彼を見ながら笑うと、化粧品を一応に片付ける)
あなたに武器を渡しに来たのです。あなたは最新型だ、片落ちに遅れをとるのは面白くないでしょう?わたくしは旧型、新型の成長へのバックアップは惜しみません。そうあれかしと造られておりますゆえに♥️
(小さなホルスタケースに入ったとても小さな22LR銃。ホルスタには小さなフックがついており、ズボンの内側などに忍ばせておけるかもしれない)
どうぞ♥️わたくしが魔改造しておりますゆえ、普通の子供が撃っても成人男性に風穴開けるぐらいの威力はございますよ。ましてやあなたなら、十二分に。

朔:
これは……
(携帯か何かの機器かと見紛うほどの大きさのそれに目を丸くする)
これは…弾は一発?
リロードに5秒ってところかな…(普段の口調よりも少し早口気味に、興奮を隠せぬ様子でそれをガチャガチャと弄る。形態を変化させて小さく感嘆の声を溢した)
小さな穴さえ開けばひとはかんたんに死ぬ。
じぃじありがとう…
その、新型ってパパも含まれてたの?

宮本:
ええ、ですが……あなたのお父さんは、生物兵器として育てられてないばかりか、仕込みを行った時期の事も忘れてしまい、挙げ句の果てには「子供が関わるとエラーが起きる」始末でございましたゆえ……わたくしのインストール先として消費される予定だったのですがね。
弾はグリップに4つ予備がありますが、連続して撃つのは不可能です。一つずつ装填せねばなりませんが、あなたなら十分でしょう。
わたくしは不完全なもの。高速修復の代償として、人の血肉を喰らわねば半年と持たずに死ぬ個体です。あなたにはそういった弊害もないのでしょうが、いかんせん実戦が足りないのでは?
ところであなたはこれで牡丹を殺し、八弦さまを殺すのでしょうか?それでもわたくしは構わないのですが…ああ、それでは八弦さまがお困りになられるか。八弦さまを殺したい気持ちと、崇め奉る気持ちの板挟みでございますね♥️
(そう言うと男は楽しそうに両手で自分の頬を押さえながら頬杖をつく)

朔:
 パパのエラーは目の当たりにしたが、わりと深刻だと思う。しかしあれは、そうさせた持ち主の落度だと思う。
どうやらパパはつくづく持ち主には恵まれなかったようだ。
装填にかける時間をぼくのモーションで縮めればさして問題ない。
じぃじが不完全なら、ぼくは未完成だ。
そのとおり、まだ実戦がたりない。ぼくと同じ人形を壊したところで、経験不足は明らかだ。だから今はパパについて実地に足を運んでいる
ぼくのオーダーは話すわけにはいかないけど…少なくとも弾の三発は使う宛がある。
やげんさんは今のところターゲットに含まれないから、じぃじの楽しみを取ることにはならないよ。
まだ、今のところは、ね。


宮本:
ええ、あれの元の持ち主はどうしようもない男でございましたよ。野心だけが強くあり人を妬み、挙げ句の果てにはアレに戻ってきて欲しいと、わたくしを日本に遣わせる程度には現状が読めておりません♥️
牡丹はあの男に忠義を持っていたようですが、忘れてしまっている時点でお察しものでございましょう♥️
あなたさまが単独行動を取れる時間は逆に少ないでしょう。あなたを守るという体であれだけの監視があるのですから……ああ、ちなみにですね(男は、パチン!と急に指を弾いた。男は朔と話している間、第三者が自分を監視している事を前提に手を組み、指遊びをし、手を擦り合わせ、頬杖をついていた。朔が強化された人造物であるなら影響は少ないが、男の数十分に及ぶ長い暗示は動作のうちに完成した。どこかで、誰かの意識が途絶えた。死んではいない。コトンと意識が落ちるように仕向けられるだけだ)
 これで外の目や耳はしばらくありませんよ。わたくしに何かできることは他にございますでしょうか。
(またこの前後の記憶も消えるため、意識を失ったどこかの誰かたちは宮本が朔に銃を渡したところを抜け落ちさせてしまうだろう)
 ああ、ソレはようございました♥️わたくし(ばけもの)にとって初めて、食事に誘ってくれた人間のお友達なのです…大切に、大切に…食べたいのです♥️(うっとりと男は夢見るように目を細めてから、ふと首をかしげて)また今度、アレのエラーが出たらこう言っておやりなさい。「兄さん、また僕を殺すの?」と。ソレだけであれは完全に足止めできますよ♥️

朔:
その、どうしようもない男の命令を、何故じぃじはきくの?まさかじぃじに忠義なんてないでしょ?
(ふと異様な雰囲気を察知して、朔は咄嗟に耳を塞ぐような姿勢を取った。実際には神経を押さえたものだったが、途切れた気配に辺りを見回す)
……?
今なにをしたの

宮本:
強いて言えば、わたくし、つかえる主などおりません♥️忠誠心がないこともまた欠陥品ゆえでございます♥️ですから、わたくし、楽しめれば何でも良いのです♥️はしたない男でございますので♥️
そのうちあなたもできますよ。普通の動作の中に暗示を仕込むのです♥️こういう、わたくしの一挙一動を見張ってるような、仕事熱心な方々にはとても有効……優秀な方ほど、自分の力を過信されますから♥️小さな罠、ですね。

朔:
 …そうだなぁ。
そうだ。
(耳も目も小鳥一匹分ないのを周囲にないことを確認すると)
ぼくのお仕事がおわったら、ぼくのお父さん<ご主人様>を食べちゃってよ。
やげんさんが執着をしてるひとだよ。
……なんてね。
兄さん……
パパをおかしくした要因なんだね?
じぃじにとって、パパを連れ戻すのが楽しみなことだから言うことを聞いてるの?それとも、別に望む結末があるの?

宮本:
あの総帥が仕組んだことです。彼は牡丹の忠義が信用できなかった。だから孤戮の儀……最後の一人になるまで、暗殺訓練を受けた子供たちの殺し合いを行わせたんですよ……牡丹の弟・小黒もその中におりました。あなた、少し……似てるといえば似ていますね、小黒に。

朔:
動作におけるサブリミナルのようなものかな。知覚刺激…。
さっきので少しだけ覚えたけど練習がいりそうだな。

宮本:ふふふ……神出鬼没具合ではわたくしを超える、お噂のジャパニーズマフィア様ですか?……ふふ、ふふふ……仇がわたくしに食べられてしまったら、今度こそ八弦さま、わたくしを心から蔑んでくれますでしょうか♥️あの方の目、とてもお優しい♥️ああ、憎んでいただきたい♥️

朔:
小黒。
はじめてパパと出会ったとき、ぼくをそう呼んだ。
その子は…どんな子だったの?ぼくがコピーをしたらどんな顔をするだろう

宮本:
朔、わたくしはシリアルキラーにしてグルメでございますれば、美味しいごはん以外には興味がないのですよ?
悪党であればあるほど肉が美味いのです…♥️

朔:
悪党の基準がぼくにはわからないけれどね…
少なくとも、ぼくが仕事を終えて、じぃじがあの人を殺してしまったら、やげんさんは生き甲斐をなくすだろうね

宮本:
シャオヘイ…実は彼、死んでいないんですよね。いくら暗殺訓練を受けた親のいない子供とはいえ、人件費が勿体ないですから…今、立派に総帥の右腕やってますよ。あなたを大人にした感じではありますが。

朔:
あっ…ぼくながらに大悪党だと思うやつはいるけど、ぜったいお肉はまずいと思うなぁ……
それを知ってて…!
なるほど、じぃじもひとがわるいな。ひとではないのか

宮本:
牡丹は自分以外の子供達を殺して生き残ってしまった業と、そうまでして生き残る価値が自分にはあったと言い聞かせるためにあの総帥に尽くし続ける者になりました。総帥はそれを本物の忠義と思っていたようですが…ね。
でもまさか日本に流れ着いて記憶をなくした上に美丈夫の小説家に拾われて子供育てててソレは自分の後継最新型だったとか世界が狭すぎて笑わざるを得ないです♥️
わたくしたち、人間だったことなど、ございましたか?(にこり)

朔:
記憶をなくしたのが事故なら、それは作り上げた忠義として成立してたんじゃないのかな。なぜヘマをしたのかはわからないけど。
ぼくは命令を実行するだけ。
八弦清人の有力な協力者を無力化すること。
つまり、パパと、照星の暗殺…。じぃじは除外としよう。ぼくの手には負えない

宮本:
総帥はわたくしたちの造物主が権力を握ることを恐れました。よって組織の縮小を測ったところ、敵の敵は味方で総帥の座を狙うものと結託されてしまい、見事返り討ちです♥️
要するにすべてにおいて詰めが甘かったんですよねー… 彼をかばって海にドボン…まあ強化人間でなければ、日本に流れ着く前に普通死んでますね…
今の総帥はもはやただの組織の金づる、封神演義でいうところの紂王です♥️
あなたの本物のお父さんの500倍は使えない元トップと思ってください。

朔:
じぃじは総帥って人には興味はないの?
わりと親しげに語るものだから

宮本:
無能を形にしたらアレになるのでしょうので、アレがあわてふためき苦しむ様を見るのは好きですよ♥️

朔:
無能というのもまた何かをひきつける能力なのかもしれないな…

 
宮本:
ところで朔、あなたは造物主ありきではなく、自我を持っているのですね。
わたくしのような変異体に、あなたも近づいているのでしょうかね♥️

朔:
さあ、ぼくを作ったひとはこの世にはいない。
知識を追求した結果それと知らずに化け物を産み出し、用済みとなったから消された。
スタッフの顔と名前を記憶してはいるけど、それが創造主かと言われると違うな

宮本:
さて、そろそろあなたの仮初めの父親が、あなたを心配して超特急で帰ってくるころですから…わたくしは幻飛会(おうち)に帰ります。

朔:
そんなことより、ぼくの兄が困ったことになった。
殺しのことしか考えられず、命令も聞けず、知能も極めて低い欠陥品だったが、照星が外に連れ出して自我を……
あ、もう時間か…。

宮本:
あに

朔:
兄と照星は呼んでいたが、朽ちて死ぬはずだった失敗作を外に出してしまった
ぼくは兄弟なんて認めてないけどね!同じ場所で作られただけだ、ジェイソンとかしらないっ
しかも静岡なんかにかくまって。外に漏れる前に始末しなきゃいけないのに、ぼく交通費ないよ(切実)

宮本:
また、インパクトのあるお兄様がいらっしゃる…わたくし、か弱い男でございますので…ジェイソンなんて、恐ろしい方…どんな暴力をふられるのでしょうか(うっとり)
ならばグリーン車でいきましょう、お弁当は駅弁を買います♥️ジェイソンツアーです♥️

朔:
パパの目を盗んで行ける?!

宮本:
わたくしがあなたを誘拐したら良いのですよ。そして彼のスポッターは、あの忌々しい元捜査官殿の元にほぼ戻っている。今は鳥の目より忍さえ警戒すればなんとかなりますとも。

朔:
ああ、忍なら……明日面白いことが起きるかもね……
やげんさんがこの三日で練っていた策が台無しになる…

 
宮本:
(不思議そう男は首をかしげてみたが、台無しという言葉を聞いてなぜかとても嬉しそうに笑った。朔を促し、彼をもう一度、トメさんの部屋に預けて帰ろう)

朔:
 (暫くしてアパート中にあった気配が目が覚めたが、彼らの記憶には、宮本と朔の会話は殆ど記憶されていない。抜け落ちた空白の時間を悔しく思うと同時に、このシリアルキラーの警戒レベルは更に引き上げられたことだろう)

PR

コメント

プロフィール

HN:
八弦清人
年齢:
34
性別:
男性
誕生日:
1985/06/09
職業:
ライター
自己紹介:
八弦清人(やげん きよと) 無所属PBT

カテゴリー

P R